仲良くなり、距離が縮まってきた患者さん。
患者さんとのコミュニケーションが上手く進むと、必要な情報がたくさん得られ個別性のあるいい看護にも繋がりますよね。
でも、「〇〇さん、連絡先教えてくれませんか?」と、もし患者さんに連絡先を聞かれたら。。
「連絡先を交換なんてとんでもない!でも、この関係が壊れたらどうしよう。どう断るのが正解?」
「嬉しいな。でも相手は患者さん。連絡先を交換してもいいのかな?」
悩んでしまうそのあなた気持ち、分かります。
自分の言動一つで、病院の評判などに繋がってしまう可能性もありますよね。
そこで今回は、患者さんに連絡先を聞かれた時、
① 交換したくない時
② 交換してもいいと思っている時
の2パターンについて、お伝えしていきます。
私や同僚に先輩の実体験をもとにお話していきますね。
目次
患者と連絡先を交換したくないとき
患者さんと連絡先を交換したくない時は、
「ごめんなさい。連絡先はお教えできません。」
と、はっきり伝えることが大切です。
しかし、伝え方ひとつで患者さんに嫌な思いをさせてしまう可能性があるので言い方には気をつけましょう。
私の同僚が、しつこく連絡先を聞いてくる患者さんに「やめてください、迷惑です」とはっきり伝えたところ、逆上して声を荒げ暴力的になったという事件がありました。
怖いですよね。。。
そこまでしてくる患者さんには、自分ひとりで対応しようと思わず、先輩や師長などに相談しましょう。
必要であれば警備員さんなどの協力も仰ぎましょう。
こういったトラブルを避けるためにも、言い方は大切です。
「病院で連絡先を交換してはいけない決まりになっている」
「勤務中なので、そういったことはできない」
と伝えると、真摯な態度が伝わります。
あくまでも「気持ちは嬉しい」ということが伝わるように、言い方や態度を工夫してみてください。
相手から連絡先を書いた紙を渡されることもあります。
そのような時も、受け取らないのがセオリーですが、受け取ってしまっても連絡はしないようにしましょう。
どうしても「連絡先を書いて」と言われた時は、病院の電話番号を書くのがおすすめですよ。
患者と連絡先を交換したくないとき
患者さんと連絡先を交換してもいいと思っている時は、立場をわきまえた関係性を築きましょう。
大抵の病院は、トラブルのもとになるため、連絡先の交換OK!としているところはほとんどないでしょう。
暗黙の了解で、NGとなっていることが多いです。
もし、患者さんとそのような関係になっても、職場の人には黙っているほうが得策です。
偏見もあるのが事実ですが、私個人としては、相手が患者さんであろうと、素敵な出会いで、ご縁だと思います。
実際、入院中に患者さんからアプローチを受け、お付き合いに発展した同僚は、今とても幸せそうです。
幸せな出会いにするのなら、
「本当は病院の決まりで、連絡先を教えてはいけないことになっている」
「患者さんと看護師の関係なので、大っぴらにはできない」
「他の人には言わないようにしてほしい」
というこちら側の立場を伝え、それを理解してくれる患者さんであれば、連絡先を交換してもよいと思います。
そして、入院中の関わりはあくまでも他の患者さんと同じように接し、退院してから、病院の外で、良いお付き合いをしていければいいのかな、と思います。
あくまでも医療従事者であることを忘れずに健全な関係を築いてくださいね。
まとめ
いかかでしたか?
今回は、患者さんに連絡先を聞かれた時「交換したくない時」「交換してもいい」と思っている時の2つのパターンについて、お伝えしました。
お役に立てれば幸いです。